自城自作013 屋根工事 開始

ご無沙汰しております。3ヶ月ぶりの更新
今年の夏は 猛暑、雨が ほとんど 降らず、エアコンなしでの 執筆は 厳しい
いいわけすると こんなところ です。

天気がよかったので 工事は順調に進み、屋根工事から 間柱&筋交い工事が 完了
現在、サッシの選定と施工イメージを固めているところです。
初めてなので 細かいところのイメージが固まらず 行ったり来たり しています。

さて、ブログでは 棟上げ が 終わったので 次は 屋根工事 です。
屋根の構造は 少しこだわったところがあるので 図面で 説明します。
金属鋼板の屋根は 雨仕舞い や 施工性に優れる反面、
熱を伝えやすい、結露、雨音がうるさい という欠点があります。
それを補うため、教科書に習い 二重構造とし
さらに ルーフィングの上に 遮熱シートを張って 金属屋根の熱線を 反射します。
横桟の厚み 1寸が 通気層となっており こもった熱を 自然対流で逃がす 構造 です。
小笠原さん から 現状の二重屋根には ダクトが欲しい とのコメントをいただき
形にしてみました。
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大まかな 工事の手順は 化粧垂木、広子舞、淀、化粧野地板、防水透湿シート、垂木
構造用合板、ルーフィング、遮熱シート、横桟、スレート小波 の 順番 です。
他に 図示していないモノ もありますが、順番に 紹介していきます。

今回は 化粧垂木の設置状況を 紹介します。
まず、垂木を置く桁、母屋、棟木に刻んだ 溝 から出た ホゾ先端を 欠き取ります。
これは 角ホゾの部分
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こちらは 長ホゾの部分
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使用する角材は 45mm×60mm×4m、42本
屋根の縦方向 7m弱に 2本、横方向に 21本 設置します。
材木を並べて 反り具合、成長方向を確認し、マーキングしておきます。
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購入材は プレナー処理されており 表面は整っています。
しかし、所々に 機械の接触痕らしき 汚れ が認められます。
化粧垂木と化粧野地板は 室内の天井になり いつも目に触れる ところです。
カンナを掛けて キレイに します。
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これは 小型の電気カンナ マキタ KP0800ASP(切削幅 82mm 替刃式)
小さくて 軽く(2.5kg) 扱いやすい です。
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刃高を 0.2mmに セットして 4mを 一気に 削ります。
2回で 皮一枚 削れる感じで 汚れは キレイに なりました。
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こんな 感じ
プレナー材は 面が出ているので わずかな刃高で 切削可能でした。
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化粧面となる 両サイド と 下面 の三面
化粧垂木材 全てのカンナ掛けが 終了しました。
上面は 隠れる面なので 軽くサンダーで 汚れを落とす程度に 留めました。
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左右 設置する順番に 並べた状態です。
成長方向と傾き上下を一致、端部が反り上がる面を 上面にしました。
右反りが 大きいのは 右端へ、左反りは 左端へ、 反りの少ないのは 中央部へ 配置
鳥が 翼を広げた状態を イメージしました。
溝に入れると 反りはみえなくなりますが、気持ちの問題です。
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化粧垂木の固定は 専用のネジを 使いました。
カナイ の タルキーネジ、垂木厚み 60mmには 115mm を適用します。
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100本入りの箱に たる木ネジサポート が 1個 付属しており すぐれもの です。
垂木の真ん中に 下穴なし で 垂直に キレイに 打ち込む ことができます。
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こんな 感じ
初めてなので 練習してみました。
ネジが 自立できるぐらいまで 打ち込んだら サポートを外す とあります。
一回目 外すタイミングを 誤り ネジ頭が サポート先端にあたり 破損
二箱購入していたので 事なきを得ましたが 用心したいところです。
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あと、上の写真では ネジ頭が 垂木表面より 少し高い です。
実際は 面一まで 打ち込む 必要あります。
でないと 化粧垂木の上に 張る 化粧野地板が 浮いてしまいます。

打ち込むところが 硬い節の部分に当たると 面一まで 打ち込むのは 厳しい です。
無理矢理 やると ネジ切れます。2~3回 やりました。
ちょっと厳しいなと思ったら、無理をせず 下穴をあけるのが 肝要 です。
下穴径は ネジ径の70%が 目安 とのこと

なんだかんだで 化粧垂木の 設置完了 です。
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風の影響を 強く受ける 軒先は 2本留め にしました。
風圧力を計算すると 風速70m/s で 50kN
タルキーネジ 1本の 保持力は 1.9kN
全て 1本打ち で 147本になるので 全体の保持力は 279kN
計算上 安全率 5以上 なので 大丈夫となりますが、念のため

通常、垂木の溝は 長手幅の半分に 刻みます。
切妻 屋根だと 頂部で 反対側の垂木と 向かい合わせになるため と思います。
片流れだと その制約ないため 、溝を 幅一杯に施しました。
2本留め可能で 接触面積も高まるので 有効と判断しました。
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軒先は 施工後に 切り揃えると ありますが、
手ノコで 真っ直ぐ キレイに 切断する 自信が なく
丸ノコで 同寸法にカットしてから 桁端基準で 取り付けました。
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棟側は こんな感じ
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最後に 全景
なんとか イメージ通りに 仕上がりました。
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とにかく 初めてのコト ばかりなので
困ったことにならぬよう 事前のイメージ施工を 大切にしています。
頭の中で イメージできないまま 先に進まないこと です。

それでも 失敗します。
そのときは 素直に諦めて 反省を 次に活かすと 心します。
成長できたな と喜ぶ、プラス思考
と、いうのは 簡単ですが、実際は なかなか 難しい
今年は 試練の年かと 思うことも しばしば
めんどくさいな と 思うことも 多々あり、気持ちの緩みを 感じています。
ブログの執筆は 過去を振り返り 気合を入れ直す 良い機会 です。
今年も 残すところ 3ヶ月ちょっと となりました。
年末に向け、気を引き締めて 行きたいと思います。

次回は 面戸板の設置状況を 紹介します。
面戸板は 図示していなかった 室内外の仕切り板 です。
遅れを挽回し 早めに紹介できるよう 進めます。
お楽しみに!


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by soken-t | 2016-09-29 06:55 | 自城自作 | Comments(0)

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