自城自作016 火打ち梁

久しぶりの 自城自作、今回は 火打ち梁 の 施工状況 を 紹介します。
これが 火打ち梁 です。梁と桁にかかる 水平方向の力を分散し 変形を防止します。
梁の上に 桁を乗せる 折置き組の構造に対応し 梁と桁の中間高さに バランス良く 配置されます。
端部に 耳がついており、一人でも楽に 施工できる
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さらに 梁と桁に 刻みを入れて 水平力を 材で受ける 強固な構造
教科書の著者(小笠原 昌憲)オリジナルデザイン、洗練されています。
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設置箇所は 全部で 6ヶ所
施工時 下屋は 未だ なので、主屋 4ヶ所に 設置します。
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固定は 鉛直方向 ビス3本 と 水平方向 コーチボルト1本 です。
こちらは 梁との固定部、上から 差し込む構造
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こちらは 桁との固定部、下から 差し込む構造
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使用したビスは Φ6㎜×L80㎜(ワカイ Xポイントビス)
見える部分なので 釘ではなく 耐食性に優れた ビスを選択
3㎜のテーパー錐で 下穴をあけ 木割れ や 節トラブル を防止
軒側は 垂木と干渉を避けるため L型アダプター(ANEX AKL-571)を使用
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この部分 です。
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コーチボルトは Φ9㎜×L150㎜、近くのホームセンターには 売ってませんでした。
角ワッシャー M10×D28㎜×t1.6㎜ と一緒に モノタロウで 購入、便利な時代 です。
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こちらも 下穴(7割径が目安)をあけて 確実な施工を 意識します。
ロングのテーパー錐2種類(Φ6㎜ & Φ4㎜ スターエム)と ショート Φ2㎜ を使用
狙い通りに 開けたいので 小さい径から 順番に使って 大きくしていきます。
自分の施工技術を考えて 上手く施工するには どうすれば いいか 常に イメージしています。
こんな道具があったらいいなと イメージが湧いたら ネットで調べてみる 大抵 みつかります。
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まあまあ の 仕上がり
ボルトサイズは 17㎜(二面幅)
口の部分が 荒れているのは 最後の締め込みで メガネレンチが 当たりました。
ボルトの頭が 飛んだら困ると インパクトモードを避け ネジモードで実施した後、メガネレンチで 手締め
ネジモードは トルクが弱く 締め残しが かなり有り 大変でした。
あとで 調べると コーチボルトは インパクトドライバーで 締め込む とのこと
オイルパンのアルミ製ドレンボルト ではないので そこまで 気を遣う 必要ありませんでした。
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少し戻って こちらは 火打ち梁の刻みが 完了したところ です。
左勝手 と 右勝手 がある 鏡像の関係、誤らないよう 意識したのですが…
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長さを 誤りました。土台の部分で 設置位置を確認すると 束と干渉することが 判明
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耳の部分をカットして 対応できなくもないのですが、
梁に刻む 受けの部分や コーチボルトの穴が ホゾ穴断面の欠損を増やすのは いただけません。
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失敗の原因は 事前に 詳細図面を作成しなかったこと です。
反省し きちんと作成し 長さを 再検討
梁の加工部が 断面欠損を増やさぬよう、ホゾ穴端部より 1寸ずらして 36寸としました。
火打ち梁、長さは 40~60寸 推奨とあるも 止む無し
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という 今回も 失敗を経て 再度の刻み
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電気カンナ(巾110㎜)で フィニッシュ
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こうして 火打ち工事 完了 です。
なんとか 上手く いきました。
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この工事は 広小舞から 淀工事に移る前に 実施したので 前回より 少し時間が 戻っています。
実際の時は 昨年(2016年)の2月、もう 一年過ぎています。
少し 紹介のペースを 早めなければ と思う 今日この頃 なのですが…

次回は 屋根工事に戻って 化粧野地板の施工状況を 紹介します。
お楽しみに!

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by soken-t | 2017-03-24 21:39 | 自城自作 | Comments(0)

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